筋膜ってなんですか？
筋膜と筋膜リリースについて解説します
筋膜とは、筋肉や筋群を包んでいる膜のことをいいます。全身の筋肉を包んでいる膜であり、組織間の結合役割もあるものですので、筋膜も身体全体を張り巡らせるように存在しています。
図のように筋内膜、筋周膜、筋外膜などの筋膜が層になるように全身を覆い、深い部分から表層まで身体を三次元的に支えています。｢第二の骨格｣と例えられるくらい、身体にとって大切な役割を担っています。
そのため、筋膜にシワが寄ったり滑りが悪くなったり、柔軟性を失ったりすることで、凝りなどの症状や痛みが生じる原因になるといわれています。全身に張り巡らされていますので、異常のある筋膜とは別の場所で症状が現れることもあります。
また、筋膜によれや癒着が生じると、筋膜を通っている血管、神経、リンパ管などの通過部分に圧迫を受けて循環障害が起こり、むくみが生じ、セルライトが形成増量してしまいます。
筋膜リリースってなんですか？
たとえば長時間同じ姿勢で仕事をしていたり、身体の一部に大きな負担が掛かったりバランスの悪い状態が続いたりすると、筋膜は本来の正常な状態を保てなくなってきます。いちばん身近にみられる肩こりなどはその影響である可能性があります。そのほかにも身体の一部の痛み、柔軟性や筋力の低下、運動時のパフォーマンスや日常生活上の活動能力低下をきたすこともあります。
筋膜が本来の正常な状態を保てない、つまりシワが寄ったり分厚く固くなったり萎縮したりすることが続くと、それが固定化されてしまうことになります。そうして筋肉の動きが悪くなるのですが、症状が慢性化するのはそのためです。
筋肉が正しく動き収縮してもらうために、筋膜の異常を解消・回復を促すのが｢筋膜リリース｣です。
筋膜リリースの効果は？
筋膜リリースによる正しい効果を得るために、まずは理学療法士など筋骨格の専門家による施術や指導を受けることが推奨されます。施術や指導を受けることで、筋膜の異常が原因となっている首や肩などの凝り、動きの硬さ、むくみ、腰痛、運動パフォーマンスの低下の改善が期待できます。
また、セルフ筋膜リリースの指導を受けることで自宅で日常的に筋膜を正常な状態に近づけることができるため、気になる部位の改善や、なんとなく身体が軽くなるといったように身体の良い状態を保てるようになります。
一点ご注意いただきたいのは、むやみやたらと筋膜リリースに取り組まないことです。筋膜による症状ではない場合や、そもそも筋膜リリースを行ってはいけないケースもありますので、まずは当サロンで理学療法士のカウンセリングを受けてから始めるようにしてください。
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